instagramでも靴製作の様子などご紹介しています。
  アカウントを持っていなくてもご覧いただけますので、よろしければこちらも是非、のぞいてみてください。
  →→instagram

2014年09月21日

靴のできるまで 6(中底の加工 後編)

シリーズ「靴のできるまで」6回目は中底加工の続きからです。

nakazoko07.jpg
前回の終わりに巻きつけた自転車チューブを次の日に解くと、中底は木型にしっかりと沿っています。この状態では中底は荒断ちのままで、木型からはみ出した部分があるので、それを包丁で木型のエッジに合わせて切り回していきます。

nakazoko08.jpg
その際、ふまずの部分は切り回しにくいため、ふまず部分に関しては前回の荒断ちの段階でラインをきっちりと出しておく必要があったのです。とはいえ、ふまず部分もチューブによる癖付けによって多少巻き上がってしまっているため、それを整える程度には切り回します。
木型のふまず部分に補正がしてあるので、写真では少しわかりづらいですね。

中底の切り回しが終わったら、リブを彫っていきます。
ハンドソーンウェルテッド製法というのは、今加工をしている中底とアッパー、それからウェルトというベルト状のパーツを縫い合わせていく製法なので、そのための成形をしていくということです。

nakazoko09.jpg
まずは、外周から。
補助線を引き、包丁で段差を彫り出していきます。
高さは2ミリ程度、幅はウェルトの見え方等を考慮して決めていきます。

nakazoko10.jpg
角度を変えて見てみるとこんな感じ。
小さな段差がついているのがわかるかと思います。

nakazoko11.jpg
外周が終わったらリブ幅を1p程とって、今度は内周の加工。
外周はどちらかというと「削っていく」という感じですが、内周は「切り回す」という感覚になります。こちらは後で段差を埋め戻すので、切り取った部分を取っておかなければならないからです。
すくい縫いの時にすくいやすいよう、内周は外周よりも少し深め(2.5〜3ミリくらいでしょうか)にしておきます。

nakazoko12.jpg
その後、すくい針をつかってすくい縫いの下穴あけ。
8ミリ幅でリブに穴をあけていきます。
つま先は少しずつ角度を変えながら放射状に。

nakazoko13.jpg
全周終わったところ。
踵部分は縫わないので、内周の加工はありませんし、下穴もあけません。
外周は踵芯を収めるための加工という側面が強いです。

nakazoko14.jpg
角度を変えて見てみると、こんな感じ。
その名のとおり、すくうように縫うので、横方向に穴があきます。

ハンドソーンウェルテッド製法で作られた靴は、足が乗るパーツの裏に、このような加工がしてあるわけです。

posted by cacica at 03:28| 靴のできるまで 2014-16