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2015年02月05日

靴のできるまで 9(革漉き〜コバの処理〜穴飾り)

靴の製作工程を追うシリーズ「靴のできるまで2014」、しばらく更新しないうちに、年が明けてしまったので、「靴のできるまで2014‐15」として続けていくことにします。

さて、前回はアッパーのパーツの裁断が終わったところまででした。
今回は、そのパーツを縫い合わせるための下準備の工程です。

kawasuki.jpg
革同士を重ねて縫いつなぐ部分は厚みが出てしまうので、革を薄くします(革漉き)。
革漉きは、たいてい機械でやることが多いと思いますが、工房には革漉き機がないので、ここでも革包丁を使います。革を切る時と持ち方をかえて使います。色々な使い方ができるのが、革包丁の良いところです。

下になる方の革は端がペラペラになるように、上になる方の革はおおよそ半分くらいの厚さにします。その他、履き口の玉縁(補強になるテープ状の革)を入れるところや踵の縫い割り(中表に縫う)部分も半分くらいの厚さにします。

kobashori01.jpg
上に重なる方の革を半分の厚さにするのは、ボリュームをなくすためということもありますが、見た目をきれいにするためという目的もあります。ただ、そのままだとコバ(革の断面)が毛羽だってきてしまうので、コバ処理剤を塗って、整えていきます。
このあと穴飾りをあける部分にも塗っておくと、穴飾りがきれいにあきます。

kobashori02.jpg
漉き(表革・裏革)とコバ処理(表革のみ)が終わったところ。

anaake01.jpg
コバ処理剤が乾いたら、印のついているところに穴飾りをあけていきます。
一般的に、ステッチに沿った穴飾りは「ブローギング」、つま先の穴飾りは「メダリオン」と呼びます。

印に穴あけポンチ(工房では「ヌキ」と呼んでいます)をあてて上から木槌でたたくと穴があきます。
ただそれだけの工程ですが、印とずれないように確認しながら、淡々と穴をあけていくのは、なかなか根気のいる作業になります。ヌキに色々なサイズがあり、組み合わせて使います。2つ一度にあけられるようにつながっているもの(ブローギングの小さめの方に使用)もあります。

anaake02.jpg
穴をあけたものを近くで見るとこんな感じ。

anaake03.jpg
全部のパーツの穴飾りをあけて、並べてみたところ。

これでパーツを縫う準備ができたので、次回はミシンをつかってアッパーをまとめていきます。


posted by cacica at 21:00| 靴のできるまで 2014-16