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2015年05月17日

靴のできるまで 10(ミシンがけ 前編)

ひさしぶりのシリーズ「靴のできるまで2014-15」。前回までの工程はこちらをどうぞ。

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表革・裏革のコバ処理等ができたら、ミシンで縫い合わせていきます。
使うのは、ポストミシンと呼ばれるミシン。写真のように下からポストが突き出していて、その上で革を縫うようになっています。このようになっていると、革を縫い合わせることによって立体になってきたものも、うまく縫いまわせるのですね。

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さて、まず縫うのは、履き口と紐穴の横の穴飾りの部分。
履き口はパーツ同士の重なりがないので、薄く漉いた革を裏から貼ってステッチをかけます。
紐穴の横も同様ですが、こちらには紐穴補強のための革パッチを少し大きめにすることによって、飾り穴をふさいでいます。この補強の革は中心部、つまり紐穴のあたりは厚みを残してあるので、紐を締めることで穴に力がかかっても、穴が広がらないようになっているのです。
また、この紐穴のあたりがせり出すことによって、靴にメリハリが出るようにもなります。
紐穴の部分はさらにテープを貼って補強をします。

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その後は、パーツを貼っては縫うを繰り返します。
貼る時にはアッパー用の接着剤を使います。

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アッパーをまとめるには色々なやり方がありますが、私は表革、裏革をそれぞれ縫ってひとつにしてから、最後にそれらを重ねてまとめるやり方を採用しています。それぞれのやり方にそれぞれの理由があるのですが、その話は長くなるので、またいずれ。

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踵中心は中表に縫い合わせていきます。「縫い割り」といいます。
縫い割りのみでは強度に不安があるため、ここにも補強のテープを貼り、その後周りを囲むようにミシンをかけていきます。

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ポストミシンで縫い進めているところ。

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表革と裏革、それぞれまとまりました。
このあと、さらにこれらをひとつにまとめていきます。

posted by cacica at 22:14| 靴のできるまで 2014-16