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2015年06月21日

靴のできるまで 12(ミシンがけ 後編)

靴のできるまで」ミシンがけの後編です。

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紐穴を全てあけたら、その5ミリくらい内側に目打ちで小さな穴をあけていきます。
この後のつり込みの工程で、羽根が中途半端に開かないように、ここにしつけ縫いをしていくのです。

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こんな感じ。
こうすることで、つり込みの際にテンションがかかっても、紐穴を傷めることなく、羽根をしっかりと閉じておくことできます。
この糸は木型を抜くタイミングで切ることになります。
残った穴は完成後に靴紐を通すことで、紐の下に隠れるようになっています。

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脱ぎ履きの時に力がかかる羽根の付け根には、手縫い糸でカンヌキをかけます。
一般的には表革と同色か近い色を選びますが、今回はお客さまの希望でこげ茶になっています。
補強のための糸なので、カンヌキは完成後も切りません。

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靴紐が直接足にあたることのないよう、ベロを縫い付けます。

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表から見たとき、控えめなのが好みです。

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つま先のメダリオン(穴飾り)は、そのままだと裏革が見えてしまっているので、

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裏から表革を漉いたものをあてます。
中心部は少し厚みを残しておくと、トウに表情が出ます。

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穴の中も表革と同じ色になりました。

これでアッパーは完成となります。
ミシンがけ後編と言っておきながら、ミシンの出番はほとんどありませんでしたが、アッパーまとめの一環ということで。

次回はつり込みです。

posted by cacica at 22:17| 靴のできるまで 2014-16