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2015年08月28日

靴のできるまで 14(つり込み 後編)

間があかないうちに「靴のできるまで」の続きです。

前回、サイドの釘は打ちっぱなしだったので、打った釘を倒します。
釘を倒すことで、革にテンションがかかり、しっかりと木型に沿うようになります。
サイドはこれで終わりです。

それから、癖付けしておいた踵の表革をつり込んでいきます。

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釘を抜いて表革を開いてみると、立ち上がっていた踵芯がしっかりと木型に沿っているのがわかります。このように芯がきちんとつり込まれていると、足をホールドしてくれる踵部分が丈夫になります。

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接着剤を塗ってから、裏革の時と同じようにワニを使ってまとめます。
これで踵部分のつり込みはおしまい。
ここにソールやヒールがつくことになるので、ワニの凸部分やポンポンで叩いて形を整え、エッジを出しておきます。この前にまとめたサイドもこの後にまとめるつま先も同様に、つり込みが終わったらエッジ出しをしていくことになります。

次はつま先の表革。
踵には芯を入れましたが、つま先はまだなので、このタイミングで芯を入れていきます。
つま先の芯は革ではなく、合成芯を使っています。
布に薬品が染み込んでいるような感じのものです。

踵部分の芯は足に馴染むように革を使っていますが、先芯の役割はつま先の保護と形の保持なので、合成芯で十分という考えです。

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パターンから適切な大きさを導き出し、芯を作ります。キャップがある場合、それと同じ大きさになります。入れる位置を確認したら…。

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シンナーに浸すと柔らかくなるので、柔らかくしてからあらかじめ決めた位置に置き、乾く前に成形していきます。

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接着剤を塗っていると、その間に芯が固まってしまうので、釘で固定していきます。

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表から見るとこんな感じ。
芯の重なり等で凹凸がある場合はポンポンで叩いて滑らかにします。

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サイドから見たところ。
エッジが出ていないので、ここもやはり叩きます。

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叩いた後。
きれいにエッジが出ているのがわかるでしょうか。

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最後にもう一度全体を叩いてつり込み完了です。

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表から。
木型にぴったりと沿っています。
下に見えるのが、ポンポンです。

posted by cacica at 21:50| 靴のできるまで 2014-16