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2016年02月07日

タピールを使った靴磨き(スタンダードライン 磨き編)

タピールを使用した靴磨きの手順、先日は汚れ落としについてご案内させていただきましたので、今日はその続き。ここからは、スタンダードラインとカジュアルラインに分けて、説明していきます。

分けて説明するのは、使用している革が異なるためです。カジュアルラインではマットな仕上がりのオイルドレザーを、スタンダードラインではやや光沢のあるスムースレザーをメインに使用しています。

今回はスタンダードラインを取り上げて説明を続けます。

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使うのは「フレーゲクリーム」。どちらかというとロウの成分の多いクリームです。
Cacicaでは、黒・こげ茶・無色を取り扱っておりますので、履いている靴に応じて使い分けていただくと良いかと思います。

前回の最後に書き忘れましたが、レーダーオイルで汚れを落とした後に磨きに入る場合は、少し時間を置いて、しっとり感がやや落ち着いてからが良いです。すぐに磨くと、革の中のオイル分が多くなり、革が柔らかくなりすぎてしまいます。

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まずは少量を「ミニブラシ」に取りましょう。
タピールの製品は天然由来の成分からできているので、素手でも塗り広げることが可能ですが、クリームは指を使うと多く取りすぎてしまう場合があるので、こちらのブラシを使うと便利です。

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レーダーオイルの時と同じように、やはり目立たないところから塗っていきます。
ブラシから靴に移したクリームを、円を描きながら薄く塗り広げる感じです。
シボのある革や、穴飾りのある靴は、クリームが溜まりやすいので、気をつけて。

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まんべんなく薄く塗り広げられたら、手で感触を確かめてみましょう。
この段階では、キュッキュッと、やや引っ掛かりを感じると思います。

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掌を使って、全体を少し撫でてあげてください。
体温でクリームが柔らかくなり馴染むことで、塗りムラがなくなります。

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それから「艶出しブラシ」でブラッシング。
クリームの色がわかるように、無色のものを使います。
靴によって複数色のクリームを使い分ける場合は、ミニブラシや艶出しブラシも使い分けると、色が濁らずに済みます。

磨き方としては、汚れ落としのように払う感じではなく、それより少し力を入れると、光沢が出やすいと思います。コシがある豚毛に対して、馬毛はしなやかなので、多少力を入れても、革を傷つける心配がありません。

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全体がブラッシングできたら、もう一度、手で革の表面に触れて、触り心地を確認してみましょう。
引っ掛かりがなくなり、見た目にも自然な光沢が出ているでしょうか。
大丈夫そうなら、最後に靴紐を通して靴磨きはおしまいです。
おつかれさまでした。

靴磨きは始めるまでは腰が重いですが、やりはじめるとなかなか楽しいものだと思います。
毎日やる必要はありませんので、靴の状態を確認する意味でも、時間のあるときに靴と向き合ってあげてくださいね。

次の機会には、カジュアルラインのケアの仕方をご案内させていただきます。

posted by cacica at 22:16| tapir